無痛分娩は危険?日本では広まらないその真相。
出産を控えて、少々不安もあるのですが一番心配なのはやはり「痛みに耐えられるのか」ということ。
よく「鼻からスイカ」とたとえられますが、「いやいやいや…鼻からスイカなんてでぇへんやん」と突っ込みたくなります。
そうです。
普通じゃ出てこないんです。
尋常じゃない痛みに耐え、骨盤を広げ、産道を柔らかくし、直径9cm以上の赤ちゃんの頭が出てこれるよう、おまたをはさみでチョキンと切るのです。
おまたをはさみでチョキン…想像したらぞっとするよ…
夫すぬぴーに「もしね、お尻の穴からスイカが出てくるとして、はさみでチョキンって切るとしたらどう?あ、麻酔なしだよ?」と聞いてみたら、
こんな顔して↓
「痛い・・・・麻酔してほしい」って(笑)
しかし、経産婦さんの話を聞くと、会陰切開(おまたチョキン)も縫われるのも、陣痛に比べたらマシ。とのこと…マジかよ
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そんなんで、痛みに弱い私は、陣痛も会陰切開も縫われるのもすごくビビってるわけですが、出産は「無痛分娩」を予定しています。
【無痛分娩の意義】
「無痛」といってもまったく痛みを感じないわけではないらしいです。
自然に陣痛が来るのを待って、子宮口が開いてから背中から麻酔を入れるので、陣痛が10分間隔になるまでは痛みに耐えなければいけません。
聞くところによると、出産で感じる痛みのピークは子宮口全開になる間近と、お産が終わってからの後陣痛(子宮が元の大きさにもどろうとする力)だそうですね…
だから、無痛分娩はそのピークを和らげるくらいに思っておいたほうがいいみたいです。(未経験だから何とも言えないケド)
【私が無痛にしようと思った理由】
無痛分娩をするにあたって、かなり悩みましたし、ネットで調べたり先生に質問したり、無痛経験者に話を聞いたりしました。
それでもやっぱり無痛分娩にしようと思ったのは、
●痛みに弱いのでパニックを起こす心配
●体力がない
●2人目が欲しいのに怖くなってしまうのでは…という心配
●世界的にも無痛分娩が主流
という感じです。
私は、けっこうパニックを起こすと呼吸がうまくできなくなったり、過呼吸を起こします。。。
初めてスキューバダイビングを体験したときに、あまりに緊張してしまい、酸素ボンベをくわえたものの、口で息を吸ったり吐いたりする方法がわからず、水中でパニックを起こしたことがあります。
口で息を吸って、口から息を吐くって難しくない…?間違って鼻からも吸ったり吐いたりしちゃって、ゴーグルに水入ってきてまたパニックになったり…
体験ダイブだったから友達3人とやってたんだけど、わたしがあまりにパニック起こして親指を立てるもんだから(いえーいの意味の親指を立てるのではなく、水上に上がりたいという意味)全員そろって水上に上がらなければならずに、みんな全然潜れなくて嫌な顔されたという申し訳ない&つらいエピソード・・・
呼吸に集中するために目を閉じていたので、全く魚も景色も見られなかった。。。
そんな10年以上前の話ですが、それ以来もうダイビングはやりたくない…という恐怖心が植え付けられてしまっています。
すぐに自分の意志で顔をあげて息ができる「シュノーケリング」は大好き♪
夫すぬぴーは旅行先でスキューバダイビングをするのですが、私は断固としてお留守番。
すぬぴーとは別行動でエステに行ったり、カフェに行ったり、散歩したりしてます。
旅行中に別行動もなかなか好きです。そもそも一人旅も好きなので♪
なので、出産でとてつもない痛い思いをしたら、またパニックになって呼吸できなくなるのではないか…と心配でした。
私が呼吸できないと、おなかの赤ちゃんにも酸素が行きません。
そして、そのあまりの痛みのせいで、もう出産はこりごり。。。となってしまいそうだと思いました。(実際、仕事をしながらのつわりがつらかったので、もう1度あれを味わうのかと思うと2人目はちょっと…とすでに躊躇してる自分)
【それでも悩んだ無痛分娩の選択】
しかし、通っていた産婦人科では無痛分娩はやっていないと知った私…(とくに調べずに受診したので…)
どこでもやってくれるものと思っていましたが、産婦人科にはいろいろなお考えや方針があることを知りました。
すぐに無痛分娩をやる!と決心がつかなかったのですが、候補には入れておきたい気持ちがあって妊娠12週の時に無痛分娩をおこなっている大きな総合病院へ転院しました。
最終的に無痛分娩をすることを決めたのは妊娠32週の時です。だいぶ悩みましたね…
悩んだ理由は
●周りに無痛分娩で産んだ経験のある人が少なかった
●医療事故などのニュース
●自然分娩で産むほうがいいよっていう世間の空気
●保険がきかず料金が高い
こんな感じです。
2007年のデータしか見つからなかったのですが、日本での無痛分娩の普及率は、まだまだ2~3%程度だそうですが、フランスやアメリカなどの欧米では無痛分娩が主流です。
先進国でこれだけ無痛分娩が行われていないのは日本がワースト…その理由は
●産科医、麻酔科医の不足
●自然分娩(痛みに耐えてこそお産)がよいという「我慢が美徳」の国民性
●麻酔に保険がきかないため高額
だそうです。
とくに、2つめの自然分娩(痛みに耐えてこそお産)がよいという「我慢が美徳」の国民性ってやつが、なかなか曲者なんじゃないかと私的には感じています。
【無痛分娩を選択した私が実際に感じた世間の批判】
批判というと大げさですが、やはりまだまだ無痛分娩は日本には浸透しておらず、同年代の若い人でも「自然分娩がいいに決まってる」と思っている人が多いです。
「自然分娩で産むよね?」と突然聞かれたり、
「無痛分娩で産む予定だよ」というと「えっ!?なんで!?」と怪訝そうな顔をされたり、「どうして?!?」と聞かれたり…
そりゃあ無痛分娩のリスクはあります。
麻酔のせいで下半身に力が入らず、いきめなくなって吸引分娩になることも多いし、微弱陣痛になってしまって陣痛促進剤を入れなければならないこともあります。
麻酔の後遺症で死亡した事故もありました。
でも、自然分娩を選択しても、お産が進まず陣痛促進剤を入れることもあるし、赤ちゃんの心拍が落ちて吸引分娩や緊急帝王切開になったり、母子ともに危険な状態になることだってあります。
お産に絶対はありません。
そんなん言い出したらもう怖くてしょうがないです。
でも、そんなリスクを理解した上で私は無痛分娩を選択しました。
無痛分娩を選択した人は、たいてい「無痛分娩にしてよかったよ~!」って言ってくれます。
正直、友人の反応を見ていると悲しくなることもあるけれど、レーシック(角膜矯正手術)をする前もいろいろと言われたので、気にしないことにする(笑)
私がレーシックにふみきった5年前も、目が見えなくなったらどうしよう…なんて思ったりもしたけど、実際レーシックやっている人もいるわけだし、その人たちがやってよかったって言うてるんやからやろう!って感じでした。
そして、今レーシックしてほんまによかった~って思えます。高かったけど…
【高額な日本の無痛分娩について】
アメリカは健康保険で補助が出るみたいだけれど、日本は全額負担なため無痛分娩は費用がかなりかかります。
調べたところ、5万~16万と、産院によってかなり違いがあるようです。
私が出産予定の病院は15万なのでかなり高い…(涙)
自然分娩だとしても60万はかかるようなので、相当出産費用が高い病院だったようです(時すでに遅し)
ちゃんと調べてから決めればよかったけれど…働きながら、つわりもあって、知り合いもあまりいないこの土地で出産費用とか無痛分娩の可不可を調べるなんて難しい…
しかも、早く予約しないと産院難民になるよ!と言われたので、ビビッてしまいあまり料金のこと調べてなかった…
2人目がもしあるならば、地元に帰って出産手当金で賄えるところで産みたい…なんて考えてます。
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さて、無事に出産したら、なかなか無痛分娩が普及しないこの国で、無痛分娩レポートを書きたいと思います!!(えらそうw)
私のように悩んでいる人の助けになればいいなという思いを込めて…
とりあえず、陣痛こいこーい