教師が考える学校の熱中症対策について
7月は危険レベルな暑い日が続いていますね…記録的猛暑です。
これは地球の悲鳴に違いない。
さて、この暑さが原因で悲しい事件も起こっています。
今話題の「熱中症による死亡事故」について
特に学校現場において熱中症による搬送や死亡事故が相次いでいるようです。
小学校1年生が校外学習で公園に行き、帰校後、クーラーの設置されていない教室で倒れて、そのまま亡くなったと言う事件でした。
調べたところ、行く前から児童は「公園に行きたくない」と言っていたそうです。(理由は不明)
しかし、1人置いていくわけにもいかなかったのでしょう、半強制的に公園に連れて行30分から45分間ほど日陰などない公園で遊ばせたそうです。
学校行事だと、行き帰りの歩きながらの水分補給は原則できないことが多いです。
なぜなら、歩きながら水分を取ると言うのは行儀が悪いとされています(どこの学校もそういう指導ではないでしょうか)
また、小学校1年生となるとトイレの失敗も多いので、できるだけ水分をとらないようにしていたと言う情報もあります。
う~~ん…同業者であるからしょうがない部分があるのはわかるけれども、学校側も責められる原因が多くあるため、もう少しどうにかならなかったの?と思うところも多いのが本音です。
例えば、この7月の暑い中に公園で遊ぶのはやはり危険だったかと思います。
低学年が公園遊びをするのは生活科の一環なので、どこの学校も行われると思いますが、5月、6月または秋に行うこともできたのではないかと思います。
そして、当日、気温がかなり上がりそうであれば、勇気を持って延期するなど、管理職含め学年の教師が行うべきだったのではと思います。
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私は教師生活12年目なんですが、12年前と今とでは少しずつではありますが変化してきています。
しかし、それでも学校現場は正直遅れています。ICT機器も、考え方も、何もかも。
私は外国の学校に留学した経験も、教師として勤めた経験もあるので、日本の学校のどうでもいい細かなルールなどにはうんざりすることが多いです。
もっと効率よく、無駄を省いて、教育効果が上がることをしたら??と思うことが日々の仕事の中で感じます。(そんなことを言える相手は残念ながらいないけど…)
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さて、最初の話に戻って、今話題の「熱中症」に関して。
学校のおかしなところを個人的に挙げていこうかと思います。
(自治体によってはクーラーが設置されているところ、いないところ、様々ですのでご了承ください。いままで私が働いてきた2つの自治体の公立学校をベースに書いています。もし、うちはこうだよ!という他の先生のお話も聞けたら嬉しいです。)
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【えりかせんせい的日本の学校現場のおかしいところ】
1.「クーラーになれすぎると体が弱るから、あまりクーラーつけるのは良くない」と思っている政治家のおっさん
→あなたたちの時代とはまず平均気温が違います。てか、あなたたちも「昔は車なんてなかったんだから足腰弱るといけないから車なんて乗るな」って言われたらどーすんねん、ってやつ。
2.スポーツドリンクはジュースなので持ってきてはいけない
→別によくないかい?ジュースも別によくないかい?健康のためダメ?
3.ホッカイロ禁止
→「きちんと持ち帰ること」ができたらよくないかい?
4.夏休みに部活動の大会などが集中しているため練習を行う必要がある
→ニュースでも、「屋外での作業や運動は中止してください」って呼びかけているにもかかわらず、みんな言うこと聞かない。だって、夏休みに運動部は大会があるでしょ?やらないといけない空気なんだよね。わかる。やらなかったらやらなかったで、保護者から「部活やってください」って言われるんだよね。
5.水泳プールが屋外にあり屋根もないところがほとんど
→水泳の授業中にも熱中症になり、心肺停止してAED使用して運ばれた小学生もいましたね。水温が高くなりすぎたり、人数の多い学校は、水に順番に入るために待ち時間が長かったりします。せめて屋根つけて。
6.水筒は決められた期間でないと持ってきてはいけない(夏場のみ)
→これには驚きです。●月●日~●月●日まで水筒持ってきてOK、その他の日程は水道の水飲んでくださいってやつ。別に好きにしたらいいと個人的には思う。
7.体育館に冷房暖房設備がない
→もうね、全校朝会とか体育館で行われる場合、子どもたちの体温と暑さでさらに暑さは悲惨です。冬は凍えながら跳び箱の授業とかするから突き指するし、卒業式練習は凍えながらです。。。どうにかならんの?
8.制服がある(体調に合わせて服装を調整できない)
→中学校はだいたい制服がありますが、成長期に制服ってなかなか難しいですよね…すぐ大きくなるし、制服高いし。。。もうなくてもよくない?って思ってる。
9.ネッククーラーや防寒着に規制がある
→登下校のみ、とか、教室ではだめ、とか、ひざかけはだめ、とかね…防寒着の色とかもどうでもいい。
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今まで教師として働いてきて
私は、一教師ですが、今はもうすぐ出産を控えた母親になる立場でもあります。
もし、自分の子供が「行ってきま〜す!」と元気に学校へ行って、帰らぬ人となってしまうことを想像すると許せない。
学校の責任の大きさを感じざるを得ません。
出産後、教師として復帰するときには、また子供たちや仕事に対してのスタンスが変わるような気がしています。
今までも、子供たちのことは一人ひとり大切に接してきたつもりです。
しかし、母と言う立場を経験すると、どれだけご両親は大切にこの子のことを思っているのか…と言う思いも感じるだろうし、今まで以上に子供たちを責任を持ってお預かりする立場であるということを身に染みて感じるでしょう。
散々、日本の学校を批判したけれど、一教師ができることって「子どもたちの命大事に!」(もちろん自分の命もね)ってこと。
子どもたちが笑顔で、保護者の方々も安心して子どもを送り出せる学校でなければなりませんね。